軽視されがちの国語ですが、読解力は全教科の基盤となる力です
さて、春期講座も明日までとなりました。今年は例年と違って生徒たちの意欲が高いので新学期の予習に力を入れました。みんなよくがんばっています。
まだ今年の国語の入試問題の話が残っていました。
「うちの子は本を読むのが嫌いなんで」などとを言われる保護者の方がたまにいますが、国語は全教科の基盤であるだけでなく、社会に出てからも重要なスキルであることをわかって欲しいと思います。
入試の世界に限って言えば、なかなか5教科の偏差値が上がらない生徒は、国語力が弱いという特徴があります。
国語の力をつけるためにはどうすればよいのかということですが、その前に押さえておきたいことがあります。
それは国語の力は、大きく2段階に分けられるということです。
第一段階は、文章を正確に読む力
なんだ、当たり前じゃないのと、思われるかもしれませんが、このレベルが出来ていない生徒は少なくありません。
どのくらいの生徒が該当すると思われますか?
半分?いえいえ、そんなものではありません。
私の読みでは、ほぼ8割以上の小中学生は文章を正確に読めていないと思います。
黙読だと、どう読んでいるかわかりませんが、音読させてみれば一発でわかります。すらすらと読める生徒は、ごく少数です。
ここから推測されることは、試験のときに、一行とばし、「てにおは」とばしは、しょっちゅうだろうということです。
おまけに、読めない漢字や意味の分からない熟語が出てくるのですから、文章を正確に読めるはずはありません。
これでは当然、点は取れませんよね。
この第一段階をクリアできていない生徒たちにやらせるべきことは、まず音読、次に漢字の練習です。
教育技術があまり発達していなかったと言われる時代、つまり江戸時代の寺子屋や明治・大正・戦前までの指導法の方が、今のデジタルを使ったやり方より、よほど理にかなった指導法だったのではないかとすら思ってしまいます。
第一段階がクリア出来たら、いよいよ受験指導の段階です。
これは設問に対してどう答えるという答え方の技術です。
長くなりますので、次にしましょう。