塾長通信

塾長からのお知らせです。

塾長より一覧

連休終わり、気合を入れて!

アクロスで愛好者による模型の展示会を覗いてみました。
その精巧さにぴっくり。
戦闘機、戦艦、スーパーカーが中心で、汽車はありません。
別のジャンルなのでしょうね。

連休が明けました。
生徒たちと久しぶりの顔合わせでしたが、みな大体課題をやってくれていました。
これからの目標は6月の期末試験ですが、その前に体育祭という大障害がありますね。
気がついたら試験前だったとならないよう、毎日コンスタントに頑張ることが必要です。
塾は、そのためのペースメーカーでもあります。

連休中、当方は、菅谷玲子さんのピアノコンサート、その際に福岡美術館に行った以外は、読書三昧でした。
図書館から借りたものは、
白洲正子の対談集「日本の伝統美を訪ねて」
高村薫「晴子情歌」上・下
赤瀬川原平・山下裕二「オトナの社会科見学」
赤瀬川原平・山下裕二「オトナの修学旅行」
小林泰三「国宝 よみがえる色彩 デジタル復元でここまで見えた」
中川越「すごい言い訳!」

ネットで注文したものが
岡崎裕史「プログラミング教育はいらない」
馬場あき子「鬼の研究」
岩尾俊兵「世界は経営で出来ている」
岩尾俊兵「経営教育」
キャロル・S・ドゥエック「マインドセット」
吉田行宏「成長マインドセット」

一見ジャンルがデタラメかと思われると思いますが、いずれも「学ぶ」ことの面白さを生徒たちに伝えるためのネタ仕込みです。
いずれ、それぞれの面白さを紹介しましょう。(忘れぬうちに)

菅谷玲子さんベートーベンのピアノソナタは、迫力満点でした。この件も次の機会に。

2025年05月07日

間違いを指摘し、改善させることが成績アップの道

もうですね。
コロナの時は、人が集まらないように、咲く前に切られていました。
「そんなこともありましたね。」言ってるみたいです。
自然ってありがたい。

先日、卒業生のお母さんがあいさつに来てくれました。

この生徒は、なかなか勉強への意欲が持てなかったため
小学校から通っていた大手塾から転塾してきた子です。

私たちの指導は、生徒の間違った書き方を指摘し、出来たらほめる、というやり方です。

当たり前のようですが、授業形式だと生徒がどんな書き方をしているか、先生からは見えません。(見ません)

アルバイトの学生には、一対一でも、教えることが精いっぱいで、間違いを改めさせる「指導力」は無理です。

学校でも、ほとんどの先生たちは、ちゃんと教えているはずですが、
生徒のノートに(つまり、脳に)、そのまま反映されている保証はなく、
むしろ、間違ったことを書いている場合が少なくないのです。

ですから私たちは、生徒がノートにどう書いているをしっかり見ます。

でなければ、成績を上げるのは難しいからです。

そんな勉強を続けることで、勉強から逃げていた彼も、自分から積極的に取り組むようになりました。

残念ながら、ここで公開はできませんが、

本人から、と渡された、カードには、高校の部活で活躍している写真に、感謝の言葉と
前向きに勉強できるようになりました。
とのうれしいメッセージが書かれていました。

生徒一人ひとりが成長する姿を、進行形で見守ことができるのは、
何物にも代えがたい塾の仕事の醍醐味です。

2025年04月25日

成績アップは、凡事徹底、継続する力から

香椎宮の池に来ていたカモは、北へ帰る途中の寄り道でしょか、。翌日はもういませんでした。
おたっしゃでー。

新学期も3週目に入り、みんな新しいテキストのやり方にも慣れてきたところです。

週末には週末課題を出していますが、ほぼやれているようですね。

昔の塾は、有無を言わさず「やって来んと居残り」は普通で、すごいところはケツバットなんてところもありましたが、
今の子供たちには、全く通用しません。

どうして宿題をやらないといけないか、
宿題をやるとどれだけ得するか、をはっきりと示してあげないとやらないようです。

多少、過保護のような感じもしますが、それを続けていけば、徐々に「自覚」も生まれてくるものでしょう。

子育ても、塾の指導も、ねばり根気が勝負です。

2025年04月23日

桜の終わりに

桜が一輪の残っていました。池には鯉。
梅にウグイスならぬ、桜に鯉。
昨日は、渡り鳥のカモも来てました。

昔の人が見ていた桜は山桜で、私たちが普通に桜と言ってるソメイヨシノとは違います。

そして、現在の私たちは、は満開の桜を楽しんでいますが、平安貴族は散る桜にこそ心を動かされたようです。

 久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ 紀友則


言葉の調子がいいですよね。 
紀友則は平安中期の人で、紀貫之のいとこ。古今集の編纂にも参加した歌人ですが、この歌は当時はあまり評価されなかったとか。

鎌倉時代になって、新古今和を編纂した藤原定家が、再評価して、百人一首にのせたのだと言われてます。

和歌について、卓越した審美眼を持つ白洲正子(1910-1998)は、著書『私の百人一首』で次のようなことを書いています。

「しづ心なく」から、「爛熟した王朝の文化に、ひたひたとしのびよる不安な影がさすように思う。」

「定家の気持ちを想像すると、音もなく散る花に彼らの運命が象徴されているように見える」として、

桜が散るときに感じるはかなさ、「この歌の美しさはそこにある」と。

調べてみますと、藤原定家は1161年の平安末期に生まれています。

鎌倉幕府成立1192年(近年は、守護・地頭を設置した1185年説が有力)には成人になっていますから、まさに貴族社会の没落を身をもって体験した人。

こんな背景を知ると、音の調子がいいだけと思っていた歌が、とても味わい深いものになります。

知らなかったことを知るのはとても面白いもの、勉強の面白さはそこにあります。

そんなことを生徒たちに伝えたいと思っています。

2025年04月21日

全国学力・学習状況調査 小6・中3

本日の新聞には、中3生と小6生対象に実施された全国学力・学習状況調査の記事がありました。

今回の教科は、国・数(算)・理、3教科。
理科は、ネットを使って、動画も流したとの記事です。

西日本新聞は記事だけ。朝日新聞は中学生の問題を掲載していました。
さすが全国紙。

ざっと問題見ましたが、理科は、そんなに難しくはありませんが、考えさせる問題が随所にあり面白かったです。

数学では、図形は平行四辺形の証明だけ、立体はなし。

確率や関数では、条件を説明する文章が多いので数学以外の力で出来ない生徒もいたのではと思います。

国語は、行事の案内のチラシ作り、プレゼンテーション、手紙と、「活用」系が主力で、文章読解は1問だけ。

同時に実施された学習状況調査では、こんなことが聞かれてます。


朝ごはん食べてるか、
一日にどれぐらい勉強しているか
塾行ってるか
家に何冊ぐらい本があるか、
毎日新聞を読んでるか、
各教科の好き嫌い
など88項目についての質問

質問の意図がわからないのは、「家庭で何語で話していますか
意外に英語が使われている、なんてことはないでしょう。

特徴的なのは、タブレットやパソコンを使って勉強することへの質問が12項目もあること。

にもかかわらず、スマホを持っているかとか、動画やラインやゲームをどのぐらい使っているかなどの質問は全くありません。

さらに、子供たちの生活でかなりの部分を占める部活についての項目も一切なし。

「学習状況調査」だから、という理由でしょうが、学習に影響を与える内容は調査すべきだったのではないかと思います。

前のめりにデジタル化を進めようとする意図を感じました。

政策決定は、子供たちのありのままの実態を調査した上で行って欲しいと思います。

なお、問題と解答は、調査事項は、国立教育政策研究所のサイトで見ることができます。

https://www.nier.go.jp/25chousa/25chousa.htm

2025年04月18日
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