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お子様の成績に不安を感じられたらご相談を

「塾に通っているけど
成績が伸びない。」

「やってるけど、
壁をこえられない。」

お子様の勉強上のお困りごとについて育アカでは、経験40年の教室長が、お子様の現状をお聞きし、これまでの豊富な指導事例をご紹介しています。

時間をかけて、粘り強く教えれば誰でも成果が出ます。勉強のお困りことがおありの方は、入会にかかわらず一度ご来塾ください。

成績が上がらない原因は様々ですが、大きくは次のようなことが言えます。

集団塾では、
① わからないうちに先に進んでしまう。
② 質問がしにくい。  

個別塾では、
① 練習する時間が足りない。
② 教わる教科が1つか2つ。
などです。

また、なぜ勉強しないといけないか理解できていない子や、何らかの原因で自信を失い「勉強嫌い」 になっている子も少なくありません。

その子本来の力を発揮させるために必要なことが、2つあります。

まず第一に、 内容が本人のレベルにあったものであこと。

そして、それを出来るようになるまで くりかえし練習させることです。

育アカでは、ノートの書き方テストのやり直しのしかたなど勉強の仕方を基本から教えます。

さらに、 勉強しやすい教材をたくさん作って、生徒たちに、それぞれの弱いところを集中的に取り組ませます。

勉強中にわからなくなったら、いつでも質問することが出来ます。

このようにして勉強の仕方を身につけると、結果として学力がアップし、自分への自信もついてきます。

定期試験で400点前後だった生徒が第4学区最難関の福高や香住丘に挑戦し合格する、このようなことが奇跡でなく毎年起きています。

勉強のやり方を変えるだけで、子供は積極的になります。お子様の成績に不安などありましたら、ぜひ一度ご相談下さい。

無理な勧誘は一切行いません。

 

塾長ブログ

2024年09月01日

無料体験で確かめることができます

子供の成績が伸びない原因は、勉強法が間違っていることと勉強の量が不足しているの2点です。

育アカでは、 生徒たちの勉強力を伸ばすため、次のようなことを実行しています。

① 定期試験前は毎日教室で対策勉強が出来ます。
② 希望する教科を重点的に勉強することができます。
③ 欠席補習を実施します。
④ 曜日・時間帯の変更が出来ます。
⑤ 学校ワーク・自分の問題集の質問も出来ます。
⑥ 部活生も通える時間帯です。
⑦ 補習や対策勉強には追加の費用は一切かかりません。
⑧ 授業料は月ごとの月謝制で長期間の一括納入はありません。

また、保護者様の声を現場の指導に生かせるよう、学期ごとに年3回の保護者面談を実施しています。

百の説明より実際に教室で体験してみることが一番です。

パンフレットやホームページでは、塾の実際はほとんどわかりません。
塾への入会は、教室で実際の勉強を確かめた上で、ご判断下さい。

2024年08月31日

本年度の入試はちょっと難しかったかもしれません

今年度の入試が終わりました。受験生の皆さんお疲れさまでした。

去年より、説明させる論述問題が増えたので難しく感じたのではないでしょうか。

平易な内容ながら、答えを組み立てるには、ちょっと考えないといけない問題が多かったようです。

数学でいえば、関数の最後は、算数でやった方が計算が簡単だったかも、
多くの人にとって、平面の最後は、捨て問題でした。

どんな先生が作っているか知りませんがうまく作るもんだといつも感心します。

基本知識をもとに深く思考する力を問う、今の入試は、教科書と学校の授業だけでは、なかなか対応できないのではないでしょうか。

国語の論説文の文章は面白い内容でした。それについては別の機会に。

受験生のみなさんほっとしたところかと、思いますが、実は、これからが本格的な勉強なんですね。

せっかく入る高校です。どの高校に進むにしろ出遅れないよう、春休みにしっかり予習しておきましょう。

2025年03月06日

今年の福岡県入試問題学力格差が拡大する出題傾向

今年の入試問題の特徴について考えていきましょう。

全体を通していえることは、半分ぐらいは教科書や学校の授業の勉強だけでも解ける単純問題ですが、
勝負どころの問題は、かなりの準備が必要だということです。

昔と違って、パターン化された問題ではないので短期間の対策で解決できるものではなくなりました。

スポーツの試合と同じで、相手がどんな手で攻めてくるかはやってみなければわかりません。
一流選手は、状況に応じて直感的に動きを変えることができます。このような対応が出来るのは、それまでの充分な練習があるからです。

ただ時間をかけるだけでなく、攻撃や防御の本質をとらえておくことを常に意識しているので、相手の動きの意味がわかり、適切な対応が可能になるのわけです。

今、入試で勝負どころとなる問題も、これと全く同じ構造です。
まず全体像をとらえる、それから解法をイメージする。他の手はないか、条件の見落としはないかなどなど、

これらのことは、一回授業を聞いたぐらいでは身につくものではありません。

たくさんの問題に何度もあたって、自分の考えの幅を広げていかなければならないのです。

とはいっても、多くの人は、問題で問われていることの意味をよく考えずに、言葉や数字を適当に組み合わせて、式を作ったり、記述するような「勉強」をしているのではないでしょうか。

学力格差が広がるとは、そういう意味です

次回より、今年の問題を使って、具体的に掘り下げていきます。

2025年03月08日

深い思考力が要求される今年の福岡県の理科の問題

前回、今年の入試問題について、概括的なことを書きました。
要するに、これはこのパターンといった、思考停止した勉強では太刀打ち出来ないということでした。

テーマの全体像をよく考えて、その意味を理解しておかないと、試験場で立ち往生することになります。

その例をあげましょう。
今年の理科の凸レンズの像の作図の問題です。図の位置に光源をおいたとき、出来る像を作図させる問題です。

基本は、次の2本の線がひけば、どんな問題でも解けるはずです。
①光軸と平行な線は、レンズ通過後に曲がり焦点を通る。
②レンズの中心を通る線は、直線になる。
この2つの直線の交点で像ができます。

このように物体がレンズの焦点より遠いところにある場合は、2つの直線は、レンズの反対側で交わり、スクリーン映る像が出来ます。→実像

ところが、物体がレンズの焦点の内側に来たら、2つの直線の交点は、レンズの物体側になりこれを虚像といいます。

上の図のように普通は、物体の上部の1点から出る光だけで作図すればよいのですが、

今年の問題は、2つも点があります。
パターン理解している生徒にとっては、どうしていいか混乱したことでしょう。

でも、2つの線をひく、という原則を理解していれば、Y,Zの両方のから、それぞれ線を引けばいいことを思いつくはずです。

どうでしょうか。

他に、太陽の動きの図を問う問題も、秋分の日は、真東から真西という原則の意味が理解されていなければ、南半球のシドニーや、北極での動きは難しかったのでないでしょうか。

2025年03月10日

福岡県の入試問題 社会は図表など資料を読み解く力が問われます

前回、今年の入試問題について、
今日は、社会について書きます。

社会は一般的には暗記科目と思われていますが、
そう単純なものではありません。
地理・歴史・公民の分野で、それぞれのテーマについての関心と思考力が必要です。

社会の問題の特徴は、地図やグラフなどの資料が多く使われることです。
今年の問題にも、40以上の資料や図が使われており、
基本の知識の上に、資料を読み解く力と、それを説明記述する力が要求されます。

例えば、世界地理の問題では、
南アメリカを除く、世界の5大州の、面積、農民一人当たりの耕地面積、人口、人口増加率の表があり、その中から北アメリカ州とアフリカ州を選ぶ問題でした。
人口が多いのがアジア、面積が一番小さいのがオセアニア、人口増加率が高いのがアフリカ、低いのがヨーロッパという知識があって、表を正確に読めないと答えられません。

また、日本地理では、札幌の位置が図のどこかを聞いています。


秋田が北緯40度、45度の線が稚内のちょっと南、東経145度の線が釧路の付近とのことを知っていなければなりません。

残念ながら、今の子供たちのほとんどは、こんなことにあまり関心を示しませんので、しっかり勉強させるしかないと思います。

社会は、基本的知識が膨大な量なので、日ごろからの
取り組みが大切です。

2025年03月12日

今年の福岡県入試問題 数学は頭を柔軟にして全体像をとらえること

今日は、数学について書きます。

入試問題の中で、数学は一番難しく、例年平面図形と立体図形の最後問題の正解率は5パーセント以下。
年によっては、1パーセント台、ということもあります。

今年も、円の問題は、筋道が見えてこないと、全く手のつけようがない問題でした。
(しかけがわかれば、するするなのですけど)
立体は、各辺の長さを出せば、あるテクニックを知っていれば出来る問題でた。
いずれにしろ、ほとんどの人にとって、この2問は「捨て問題」です。

解けると面白いので、指導ではヒントを与えて出来るだけ生徒が自分で解くように教えますが、
合格点を取るための実際の試験では、「捨てる」という冷静な判断が必要です。


他の教科もそうですが、特に数学の問題を解くときは、頭を柔軟にして全体像をとらえることが大事です。
最初にあげるこの問題は、

すでにパターン化していて、0≦y≦8を間違えることはないでしょう。
しかし、一昨年のように、

と聞かれたら、とたんに正解率が落ちてしまいます。

要するに、xの増加量、yの増加量、変化の割合について、
グラフの図形的なイメージが出来ているかどうか、が理解のポイントになるわけです。
そこがわかってなければ、問われ方が変わると、もうできなくなってしまいます。

で、多くの生徒が引っかかる文字式の問題は、決まりにしたがって操作するプログラム問題。

ルールは、最初に数を決める。
次のような計算方法の指示命令(コマンドと言いますが、そんな言葉は使ってません)が書かれた玉が4つあり、
A→2をひく、
B→2倍する
C→2乗する
D→はじめに決めた数をひく

玉を適当に選び、順に、計算させ、結果を求める、という問題。

逆算して考える思考力が問われています。

最初に決める数を、Nとして
3回目の結果が、常に同じということは、2回目のDの計算で、NをひいたらNがなくなってしまえばいいわけです。
ですから、1回目は、Aしかありえません。(BやCの計算では、Nはなくならない)
あとは、3回目がBのときと、Cのときを計算すれば出てきます。

最初にはめる数を、文字で表すことが、出来ないと(数字を当てはめていると)、混乱して時間がかかるでしょうね。

その次の問題は、

プログラム通りに文字式の計算をさせ、出てきた2つの式で2次方程式を作る問題です。

これらが自在に解けるようになるためには、相当な訓練が必要だと思います。

2025年03月14日

福岡県入試問題数学 ここが勝負どころ 関数

今日は、勝負どころの関数の問題です。
関数も、頭を柔軟にして、とり組まないといけません。
今年も、速さの問題でした。
グラフで電車の動きをイメージできる力が必要です。

(3)の問題の概要
与えられたグラフは、電車Pが8時にAを出発し、B駅で3分停車した後、C駅に8時20分に到着した様子を示しています。
これに対して、電車Qは、8時4分にAを出発し同じ速さでC駅向かいます。
電車Qは、電車PがB駅に到着した後にB駅を通過し、電車Pより早くC駅する。
電車Qの速度は、分速何mより速く、分速何mより遅いかを聞いています。

これも、問題の本質が、グラフのイメージとしてつかめなければ解けない問題です。
最も速いときと遅いときとは、それぞれどこを通る場合か、がポイントとなります。

速いときは、アの点を通る①、遅い場合は、イの点を通る②になります。
それぞれの傾きを出せば終わりです。

最後の問題は、高度です。

しかも、2つの式が
電車Pの式は、y=480x-2400 で、
これでも、数がでかいのですが、
電車Rの式は、y=-320x+11680 となるので、
このあとの、
480x-2400=-320x+11680
を解くのは大変です。

算数で、
電車PがB駅を出発する8時15分のときの、双方の距離を求めて、
両方の速さで割ったほうが簡単に出来ます。

今年の問題では、他に累積度数の問題で
2桁割る2桁の計算を小数第2位まで求める計算を3つさせています。

今の生徒たちの中には、小数の計算がおぼつかない子も少なくありません。
しっかりとして計算力をつけておくことも大切です。

 

2025年03月16日

育アカ新宮校、福高・香住丘・新宮に全員合格!

昨日は、公立高校の合格発表
朝から電話対応に大わらわでした。

塾生たちのがんばりで、大変いい結果を出すことが出来ました。
なかでも新宮校は、上位の福高・香住丘・新宮の3校に、全員合格の快挙です。

一番は、や塾生のみんなが、がんばってくれたおかげですが、
こちらも、それなりに計画した結果です。

9月からは、毎日3時間の週4回、
1月以降は、1日4~5時間の週5回の特訓です。
しかも一人ひとりの志望校にあわせた個別対応です。

月4万円に満たない費用で、これだけの指導をやるのがプロ教師5教科個別の育アカです。

勉強量、つまり繰り返しの回数が少ない、という点が、多くの生徒が伸びない原因です。
時間をかけて、がんばらせれば、どんな子でも伸びる、と私たちは確信しています。

塾をお考えの方は、よく吟味していただきたいと思います。
個別指導塾は、どこも同じ、ではありません。

2025年03月18日

今年の国語の入試問題 は、「わかる」とはどういうことかがわかる文章です。

今年の国語の問題については、何よりも論説文の内容が大変興味深いものでした。
題材は、信原幸弘『「覚える」と「わかる」知の仕組みとその可能性』(ちくまプリーマー新書)
筆者は東大名誉教授で哲学の先生ですが、文章はとても平易で読みやすい文章です。
教師必読の内容なので、早速入手して読みました。

勉強というのは、ていねいに順序だてて教えれば出来るようになると、一般に考えられています。
塾の宣伝でも、「1対1」とか「つきっきり」とか、「お子様にぴったりの先生」などと言ったフレーズが飛び交います。
でも、実際指導してみると、何度も、同じことを何度も間違う生徒は少なくありません。。

私たちは経験上、力を受けるには、教えるだけでなく、繰り返し練習させる必要があると考えていますが、
信原先生は、まさに、そのことを主張されています。

試験に出た部分を紹介しますと、
たとえば、数学の証明問題を考えてみよう。(中略)

明問題を解くというのは、ようするにどの規則をどの順に適用するかを発見することだと言っていい。
しかし、たんにどの規則をどの順に適用するかがわかっただけでは、じつは証明が本当にわかったとは言えない。
たとえば、頭をひねってもなかなか証明問題が解けないので、ついつい答えを見てしまうことがある。」

しかし、答えを見ても、どうも「わかった」気にならないとして、
「答えを見れば、どの規則をどの順に適用して、前提から結論が導かれているかは「わかる」のだが、それでもどうも腑に落ちないのである。」

証明の流れを言われれば、そうなのか、と思っても、なかなか納得できないのです。
でも、すぐに出来るようになる生徒もいます。
それは、なぜでしょうか。
ていねいに教えてもらったからではありません。

信原先生はこう述べています。
「しかし、最初は腑に落ちなくても、証明を何度もたどりかえして、証明の流れに慣れてくると、やがて「あっ、わかった」と感じられる瞬間が訪れてこよう。

それは一証明のいわば「核心」が直観的に把握された瞬間である。

証明の本当の理解には、証明の核心を直観的につかむことが必要なのである。」

つまり、「わかる」とは、直感的に全体像がつかめるということなのです。

そうなるためには、
最初は腑に落ちなくても、証明を何度もたどりかえして、証明の流れに慣れてくる
ことが必要なわけです。

要するに、繰り返し練習をすること、まさに私たちが実践していることです。

ネットの発達で知らないことでも、検索すればすぐ調べられる便利な世の中になりました。
それを理由に、いろんな知識を覚える必要がなくなった、といった考えも出てきましたが、
信原先生のこの本には、「覚える」ことの意味とその重要性も書いています。

次回、一部を紹介しましょう。

2025年03月20日

「いつまでもあると思うな□と○」

「いつまでもあると思うな□と○」

もともとは、「親と金」ですが、いろんな言葉を入れることができますね。今日も、そんな思いを持ちました。

信原先生の本について、書くつもりでいましたが、金曜日に起きようとした際に右手をひねってしまって、往生しました。はじめは、違和感がある程度でしたが、土曜日の広ぐらいから、しだいに腫れてきて、箸を持つのがやっとの状態。

おかげて日曜日は、何もする気がおきません。

本日の朝は、オンラインのセミナーを申し込んでいたので、いきつけの医院へ駆け込んだのは、昼の12時すぎ。ところが、なじみの先生夫婦は、3月一杯で引退とかの仰天情報。

塾と違って、朝から毎日、ほぼ休みなしの肉体プラス精神労働ですから大変だったかと思います。30年以上、お世話になりました。感謝です。

手のほうは、すでに業務につかれている新しい先生が、レントゲンとって、骨折の有無を確認。痛み止めと塗りクズリをもらったところ、しばらくしておさまってきました。めでたし、めでたしです。

幸い、本日は指導はありませんが、明日から春期講座。
今年からは、指導の内容をより進化させるため、いろいろバージョンアップします。
そのため、スタッフはその準備でバタバタでした。

気づかないうちに、いつの間にか、時代は変わっていきます。
でも、塾屋は、まだまだ、まだまだ

写真は、路面電車九大前電停付近。 なつかしのポスターの写真を撮ったもの。
後ろに見える「Piko」は喫茶店オレンジピコ。 ビートルズの曲をよく流していました。
「大福うどん」は、1,2回しか行ったことないですね。

2025年03月24日

コンピュータが発達しても、覚えることにはこんな意味がある。

香椎宮の本殿前の桜、ソメイヨシノはまだですが、これは満開を過ぎたところ。
スマホのLensで調べたら、ウメとかトンチンカンな答え。
山桜に決まってるでしょうよ。

春期講座2日目、ノートの書き方などを注意しています。
みんな、私語一つなく、集中して勉強するのが、当塾の自慢です。


さて、勉強で、覚えることは欠かせませんが、生徒にとってはつらいことでもあります。
特にコンピュータやネットが発達して、調べたいことがあれば、すぐにスマホでチェック出来る時代ですから、無理して覚える必要はないという考えも出てきています。
しかし、信原先生はこんな風に言ってます。

「たしかに、いまのネット全盛の時代になって、暗記の価値は下がった。このことは認めざるをえないだろう。」

「しかし、それでも、暗記にはまだまだ重要な価値が残されている。
ネット検索ですぐ情報が手に入るといっても、暗記した情報を思い出すのに比べれば、かなり時聞がかかる。
瞬時に思い出せる心地よきに比べて、ネット検索はまどろっこしい。」

「余計な広告が表示されるから、なおさらだ。」
もっとも。
そして、ここからがポイント

「しかも、ネット検索では、理解に至る助けにならない。」
どういうこと?

「情報がネットやパソコンにあるだけでは、たとえそれがすぐ引き出せるとしても、情報はただそのまま蓄えられているだけで、何の変容も生じない。」

この「変容」というのが大事です。

「しかし、暗記していれば、理解していなくても、情報は無意識のうちにいわば「整理」されていく。
具体的にどのようなことが起こっているかはまだよくわからないが、暗記した情報のあいだに何らかのつながりが生まれてくる。」

「たとえば、同じ言葉が異なる情報に含まれていれば、それによってその異なる情報のあいだにつながりができてくる。
このように情報が「整理」されると、それがのちの理解の助けになるのである。」

つまり、頭の中は倉庫と違って、私たちが意識しないうちに、覚えた多くの知識の断片が整理され、統合されていき、
ある日、突然、あぁそうだったのか、とわかる、というのです。

勉強の場面でなくても、生活の中でそんなこと経験しますよね。
赤ちゃんが言葉を習得していくのもこのようなしくみだと思います。

ということは、はじめの内は、よくわからなくても、何度もくり返してやっていくことが大切ということでしょう。
まさに、私たちが、毎日教室で実践していることです。

近くの公園では、ソメイヨシノのようなものがもう咲いてました。
いよいよ春です。

2025年03月26日

「ひらめき」はどうやったら生まれるのか。

今朝は雨でしたが、いきなり咲き始めましたね。
これから数日間で満開でしょう。

前回、覚えた知識が、意識しないうちに脳の中で整理、統合されるという話をしましたよね。

つらつら考えますと、「ひらめき」っていうのも、まさにそれですよね。

我々も、指導の際に、どうやって生徒にわかりやすいように伝えるかといろいろ考え、なかなかいいアイディアが浮かばないことがあります。

しかし、しばらくして全く違うことをやってるときに、こんなプリントを作ればいい、とか、

ターゲットとなる問題を解かせる前にあれをやらせるべきだ、

なんてことが「ひらめく」ことがしばしばあるものです。

その場では、いい案が浮かばなくても、考えるべき内容を頭に入れておけば、脳が自然に整理してくれるわけですね。

サスペンスドラマの名探偵ポアロも、様々な情報で混乱を極めた後に
あっ、なんと私はおろかだっのだ」と事件の本質を見抜く場面がよくあります。

このようなことは、優れた「灰色の脳細胞」を持つポアロさんでなくとも、誰にでもおこることでしょう。

ただ始終考えていることでなければ、そうはなりません。
勉強は、頭をどんどん良くするための作業なのです。

継続がタイセツということです。

同時に、ゲーム、ライン、動画などばかりで、インプットする内容が違ったら、
とんでもない結果になるということでしょう。



2025年03月28日

ちょっと寒いですが、サクラでちょっとウキウキ。

いよいよ満開ですね。
でも、弁当で花見は、ちょっと寒いかもしれません。

春期講座期間中ですが、合格した生徒たちが毎日挨拶に来てくれます。
昨日は、三姉妹でそれぞれ難関上位公立に合格した子が、
お母さんと一緒に来てくれました。

同じ姉妹でも、それぞれ個性があり、どうしたら一番効果的か、こちらも学ぶことが多かったです。
彼女も、何度も繰り返すという学びの基本は、出来てきたので、これからの成長が楽しみです。
これからもがんばってくださいね。ありがとう。

こちらは、
まさに、朝日に匂う山桜花

「におう」は、花の色に染まり美しいこと

元は、本居宣長がよんだ歌

敷島の 大和心を 人問はば 朝日に匂ふ 山桜花

大和心とは、美しいもの、はかないものを、いとおしむ心です。

昼には、名所となった新宮の原上(はるがみ)公園に行ってみました。
まだ、八分ぐらいでしょうか。弁当を囲んでいる人たちもチラホラ。
今週いっぱいが見ごろでしょう。

ところで、糸島と神戸を舞台にした朝ドラが終わりましたね。
ネットではいろいろ文句を言われてましたが、ラストシーンは、見事でした。

幼児だった主人公が、避難所に炊きだしのおにぎりを届けてくれたおぼちゃんに「冷たいからチンして」と言って困らせた過去があるのですが、

震災の1月17日の日に、主人公がおにぎりを作って街が見える高台の公園にいくと、そこにそのおばちゃんがいて、「おにぎり、あたたかいなぁ」と言って二人で笑って食べる。

主人公が、毎年そこにおにぎり持参で、おぱちゃんに会いに行っていたことがわかる、という仕掛け。
なかなかでした。

2025年03月30日

「受験勉強の目的は、合格することではない。」とは?

原上(はるがみ)公園の桜

公園といっても、畑の間にある空き地のようなところで、日本の原風景のようないい感じです。

でも、やっぱり青空でないと、桜の淡いピンクが映えませんね。

さまざまのことおもひ出す桜かな 芭蕉

言葉の意味からすると七・五・五となっていますが、桜を前に万感の思いを表しています。しかもわかりやすい。

これまでのさまざまな出来ごと全ての思いと対置できるのは、桜ぐらいしかないでしょうね。

梅、松、竹、全部字足らず、空も海も山もダメですからね。牡丹、椿、紅葉、、、うーん、力不足は否めない。
桜ってすごい。


さて、試験が終わってあいさつに来てくれるのは、合格した子ばかりではありません。
育アカには、結果がうまくいかなかった生徒も、やはり来てくれます。

それは、なぜかと言いますと、生徒たちには、常に次のようなことを言っているからだと思います。

高校入試は人生のゴールではない。
目標をめざしてどれだけがんばったかが、一番重要なことなんだ。

これから君たちの人生には、様々なことがある。がんばってもうまくいかないこともある。

でも、そんなとき、そこで止まるのでなく、さらに前へ進んでいくことが、最終的な成功に至る道なのだ。

その前へ進む原動力になるのが、がんばった自分自身に対する自信。自分なりに、よく頑張ったと思えたら、大成功なんだ。

そんな君を評価できない高校は、どれだけ偏差値が高くてもアホなのだと思いなさい。

とね。
これから自分の道を進んでいく力をつけることこそが、受験勉強の本当の目的なのです。

自分に自信と誇りをもって前へ進んで欲しい!
これがプロ教師の願いです。

2025年04月01日

軽視されがちの国語ですが、読解力は全教科の基盤となる力です

 いよいよ満開です。
 朝の澄みきった空気の中で見る桜は格別です

今年もよく咲いてくれて、ありがとう。

 さて、春期講座も明日までとなりました。今年は例年と違って生徒たちの意欲が高いので新学期の予習に力を入れました。みんなよくがんばっています。

 まだ今年の国語の入試問題の話が残っていました。

 「うちの子は本を読むのが嫌いなんで」などとを言われる保護者の方がたまにいますが、国語は全教科の基盤であるだけでなく、社会に出てからも重要なスキルであることをわかって欲しいと思います。

 入試の世界に限って言えば、なかなか5教科の偏差値が上がらない生徒は、国語力が弱いという特徴があります。

 国語の力をつけるためにはどうすればよいのかということですが、その前に押さえておきたいことがあります。

 それは国語の力は、大きく2段階に分けられるということです。

 第一段階は、文章を正確に読む力

 なんだ、当たり前じゃないのと、思われるかもしれませんが、このレベルが出来ていない生徒は少なくありません。

 どのくらいの生徒が該当すると思われますか?
 半分?いえいえ、そんなものではありません。

 私の読みでは、ほぼ8割以上の小中学生は文章を正確に読めていないと思います。

 黙読だと、どう読んでいるかわかりませんが、音読させてみれば一発でわかります。すらすらと読める生徒は、ごく少数です。

 ここから推測されることは、試験のときに、一行とばし、「てにおは」とばしは、しょっちゅうだろうということです。

 おまけに、読めない漢字や意味の分からない熟語が出てくるのですから、文章を正確に読めるはずはありません。

 これでは当然、点は取れませんよね。

 この第一段階をクリアできていない生徒たちにやらせるべきことは、まず音読、次に漢字の練習です。

 教育技術があまり発達していなかったと言われる時代、つまり江戸時代の寺子屋や明治・大正・戦前までの指導法の方が、今のデジタルを使ったやり方より、よほど理にかなった指導法だったのではないかとすら思ってしまいます。

 第一段階がクリア出来たら、いよいよ受験指導の段階です。

 これは設問に対してどう答えるという答え方の技術です。
 長くなりますので、次にしましょう。

2025年04月03日

国語力の第2段階は、設問に応じた答えを書くこと

香椎駅の裏にある公園の桜。

まさに今が盛りです。

ヘッドフォンが壊れたので、買い換えました。
左、肩から掛ける方式と、右、耳にひっかける方式です。

どっちがよかったかというと、、、、。

左の方は、重さは感じませんでしたが、外に音がもれて、周りの人に迷惑かけそうです。
さらに、首を動かすと、スピーカーと耳の位置関係が変わるため、
音の大きさが変わってしまいました。
おなじ音質で聞くためには、じっーとしておかなければなりません。

右の方は、耳の穴に入れるタイプではないので、圧迫感はありませんし快適でした。
ただ、10mまで離れても可能とありますが、隣の部屋だと音が途切れます。
でも、わざわざ隣に行って聞くことはないでしょうから問題ないと思います。

さて、
第1段階の基本的な読む力が抑えられたら、いよいよ第2段階。
国語の問題で正解を書く力です。
これも、基本のルール、(オキテといった方が、生徒には理解しやすい。ルールというと、別に守らんでも、、、となりそうです)

このルール無視=オキテ破りをする生徒は少なくありません。

バカバカしいほどの、オキテ破りは、
「□□」という言葉を使って、」と指定された言葉を書いていない。
「1つ選んで」とあるのに、2つ以上書いてしまう、

これは設問をよく読めていないとしか言えないレベルです。

この状態は、正確に読めてないという第一段階のレベルですから偏差値50もとれません。


次のレベルは、理由を聞かれているのに、語尾が「~から、ので」となっていない。

「どんなことか」の問いに、「~こと」と答えられない。

他の教科に比べ国語だけ弱いという生徒に多いパターンです。

意外に知らないのは、次のような単純なこと。
「太郎は、運動会の徒競走でビリなってしまい、悲しくなって涙を流しました。」
という本文に、「太郎は、どうして泣いたのですか。」との問いがあったとします。

答えとして「徒競走でビリになったから」はバツ。

この問題は、気持ちを聞いていますから、「悲しくなって」という気持ちの内容がないといけないワケ。

これがオキテです。
だって、ビリになっても泣くとは限らないでしょ。
照れかくしに笑う人だっていますよね。

要するに、気持ちを聞かれている問題のオキテを知らないと間違うわけです。

このようなことは、他にもいろいろありますが、それを展開すると授業になっちゃいますから、この辺で。

2025年04月06日

今年の国語の入試問題について

幹から直接出るというのも面白いですね。

写真は、焼きあご。

これがうまいんですが、めっちゃ硬いんですね。
ガリガリ噛んでいたところ、前歯の間に挟まってしまい、爪楊枝を使って無理やり取ると何かおかしい。

と、歯が欠けてしまったことに気づきました。トホホ。
あわてて、行きつけの歯医者さんに駆け込んで、埋めてもらい、一件落着。
やはり、プロはありがたいですね。感謝。

さて、国語の話しの続きですが、近年の国語の入試問題で第一の特徴的が、文章量が多いということです。
論説文の問題は原稿用紙枚分程度もあります。
これに小説文と古文が、それぞれA4版の2ページ分。最後に200~240字の課題作文。

定期試験と違って、何といっても初めて読む文章ですから、しっかりとした読解力が必要です。

スマホの普及で「活字離れ」と言われる環境の中にいる子供たちにとっては厳しい現実ででしょう。
 
福岡県の国語の問題のもう一つの特徴は、字数制限がある記述問題が多いことです。

今年の問題でも、「○○字で抜き出せ」の形式が6問出ています。

これには、文章の流れを正確につかんでおく力が要求されます。

さらに「○字以上~○字以内でまとめて書け」の形式が5問あります。
正解を書くには、高い読解力と表現力が必要です。

書き方のテクニックとしては、15字前後で1要素と考えて、
25~30字だったら、2要素書くようにするといいです。

このオキテを知っているかどうかで、得点力は大きく違います。

今年の作文は、比較的簡単でした。作文のオキテについては、別の機会に書きましょう。

国語力が弱い人は、まず音読
これは、鬼原則です。

2025年04月08日

成績を上げようと思ったら、反復練習より他に道はない

もうそろそろ桜も終わりですか。
花吹雪の乱舞が楽しみです。

咲いてくれてありがとう。

さて、福岡市内の各中学校では、明日実力テストが実施されます。(新宮町は来週火曜日とか)

このため春期講座から出題される可能性の高い領域を選んで勉強させました。

また、英数については3月に実施した塾内テストの再テストを行い、定着を確認。

一度やり直しをやっているので、最初できなかった部分が、出来るようになっているかどうか、、、。

 成績上位者の生徒たちは、想定どおり出来るようになってますが、中には、同じ間違いをやる生徒もチラホラ。

「なーんてこっちゃ。」
「わすれてました。」
「やり方を覚えることが勉強でしょ-が。」

この子達もふくめて定着させるには、何度も繰り返しやらせるしかありません。

世の中の多くの人は、わからないところを教えれば出来るようになる、と思っているようですが、そんなものではありません。

前に紹介した、今年の入試問題にでた信原先生の説によるまでもなく、繰り返しやって脳内にシナプスを作らなければ、出来るようにはならないのです。

一般的に、個別指導の塾で成績が上がらないのは、アルバイト学生の指導力もさることながら、勉強時間が圧倒的に短かすぎるからです。

上達には、反復練習しかないというのは、スポーツや音楽と同じですよ。

2025年04月10日

伸びる生徒と伸びない生徒の違い

桜がおわりかなと思ったら、もう、さつきが鮮やかな色を見せてくれてます。

さて、生徒本人たちは意識していないのでしょうが、伸びる人伸びない人には明らかな違いが、いくつかあります。

プロ教師なら、10分教えれば、なせ伸びないかは、すぐわかります。

問題点は、その都度一人ひとりにアドバイスしますが、伸びない子はなかなか言うとおりにはしません。

成績が上がらない原因は、
ゲーム・スマホのしすぎ、遅刻、姿勢が悪い、敬語が使えない、字が乱雑、ノートに書かない、途中の式を書かない、図を写さない、などなど、いくらでもあります。

逆に、伸びる子も問題点は持っていますが、概ね素直で、指摘されたことをすぐ改善することができるので、結果が出るのは早いのです。

ここが大きな違いです。

昔のように強制すると、パワハラといわれる時代ですから、あまり強い指導はできませんが、さりとて諄々と説明したとしても、そんな子が改善することは、ありません。

結局、入試で自分が痛い目を見るしかないのでしょうが、それでは手遅れになってしまいます。

打つ手としては、保護者が家庭学習の状況やテストの結果などを、しっかり把握しておくことです。

そのため、われわれは学期ごとに保護者面談を行い、塾での様子と家庭での勉強の状態について、情報を共有することにしています。

伸ばすためには、こちらが指導した改善点が放置されていることが最大の問題ですから、子供まかせにせずに、一つ一つ改善していくよう、見守っていけば、必ず伸びていきます。

伸びていない子に対する、保護者の構えは、

あきらめず、甘えさせず、見守る

です。

2025年04月13日

なかなか勉強を始めない子供にかける言葉

今年は、春うらら、と感じる日がありませんね。いつまでも寒いです。
先日、車の定期点検に行って遭遇しました。
1m以上ある大きなサイズから、こんな手のひらサイズまで、うまく作るもんですね。

さて、問い合わせの保護者面談で、多いテーマは、「成績が伸びない」「家で勉強しない」です。

勉強ができない子供には、とりかかりが遅いという共通点があります。

やる気が起きない、
今日は部活が大変で疲れた、
宿題が出ていない、

などいろいろ理由をつけて、勉強を後回しにすることが多いのではないでしょうか。

私たちは、学年が進むごとに学習する量が増え、内容も難しくなっていきますから、今成績の維持するために、毎日最低1時間、もっと成績を上げたいなら、毎日2時間家庭学習が必要と考えています。

ただ、家庭学習の習慣化が充分にできていな子供に、いきなりこれはムリでしょう。

私たちは、とりかかりに時間がかかる生徒には、次のようなアドバイスをしています。

とりあえず10分間数学をやり、その後10分間英語をやる」

これを、10分間勉強法と言ってます。
10分のつもりで始めても、30分ぐらいはすぐたってしまいます。

そしてやっているうちに、不思議にやる気が出てくるものです。
そのとき、
「おっ、がんばってるね。」
と言われたら、子供はうれしくなって、さらにやる気になってくれます。

このようにして、毎日30分から1時間のペースができれば、家庭学習の習慣化はできたも同然です。

お子さんが、ぐずぐずして勉強を始めないときは
「まず、10分間だけ勉強してごらん
と声をかけてみてください。

2025年04月15日

子供が試験で悪い点をとって来たとき、はチャンス!

今は、こっちが見事です。

さて、子供が悪い成績を持ってきたとき、どうされますか。

よくあるのは、親が注意すると、子供は、「今度、がんばる」と言ってオシマイ、のパターン。

しかし、これでは何の解決にもなりません。

おそらく、また同じことがくり返されます。

では、どうたらいいでしょうか。

小学生のうちは、親の言うことを聞いていた子供も、中学生になるとそうは行かなくなります。

子供の側に、「自分」という意識が出てきたら、
そこから先の「子育て」は、それまでの「しつけ」から「交渉」の段階になります。

子供は勉強なんかしたくない、親の方はなんとか勉強させたい、の相反する関係になってますから、文字通り「取引交渉」です。

交渉は駆け引きですから、こちらの要求を通すためには、向こうの言い分も、ある程度認めなければなりません。

子供が悪い成績を持ってきたときは、向こうの立場が「弱く」なっている状態ですから、こちらの要求を、相手にのませるチャンスです。

毎日の勉強時間を決めるとか、いままで行き渋っていた塾へ行かせるとか、子供が、実行できそうなことを約束させるとよいと思います。

感情的に怒って、チャンスを無にしないようにしてください。

2025年04月17日

全国学力・学習状況調査 小6・中3

本日の新聞には、中3生と小6生対象に実施された全国学力・学習状況調査の記事がありました。

今回の教科は、国・数(算)・理、3教科。
理科は、ネットを使って、動画も流したとの記事です。

西日本新聞は記事だけ。朝日新聞は中学生の問題を掲載していました。
さすが全国紙。

ざっと問題見ましたが、理科は、そんなに難しくはありませんが、考えさせる問題が随所にあり面白かったです。

数学では、図形は平行四辺形の証明だけ、立体はなし。

確率や関数では、条件を説明する文章が多いので数学以外の力で出来ない生徒もいたのではと思います。

国語は、行事の案内のチラシ作り、プレゼンテーション、手紙と、「活用」系が主力で、文章読解は1問だけ。

同時に実施された学習状況調査では、こんなことが聞かれてます。


朝ごはん食べてるか、
一日にどれぐらい勉強しているか
塾行ってるか
家に何冊ぐらい本があるか、
毎日新聞を読んでるか、
各教科の好き嫌い
など88項目についての質問

質問の意図がわからないのは、「家庭で何語で話していますか
意外に英語が使われている、なんてことはないでしょう。

特徴的なのは、タブレットやパソコンを使って勉強することへの質問が12項目もあること。

にもかかわらず、スマホを持っているかとか、動画やラインやゲームをどのぐらい使っているかなどの質問は全くありません。

さらに、子供たちの生活でかなりの部分を占める部活についての項目も一切なし。

「学習状況調査」だから、という理由でしょうが、学習に影響を与える内容は調査すべきだったのではないかと思います。

前のめりにデジタル化を進めようとする意図を感じました。

政策決定は、子供たちのありのままの実態を調査した上で行って欲しいと思います。

なお、問題と解答は、調査事項は、国立教育政策研究所のサイトで見ることができます。

https://www.nier.go.jp/25chousa/25chousa.htm

2025年04月18日

桜の終わりに

桜が一輪の残っていました。池には鯉。
梅にウグイスならぬ、桜に鯉。
昨日は、渡り鳥のカモも来てました。

昔の人が見ていた桜は山桜で、私たちが普通に桜と言ってるソメイヨシノとは違います。

そして、現在の私たちは、は満開の桜を楽しんでいますが、平安貴族は散る桜にこそ心を動かされたようです。

 久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ 紀友則


言葉の調子がいいですよね。 
紀友則は平安中期の人で、紀貫之のいとこ。古今集の編纂にも参加した歌人ですが、この歌は当時はあまり評価されなかったとか。

鎌倉時代になって、新古今和を編纂した藤原定家が、再評価して、百人一首にのせたのだと言われてます。

和歌について、卓越した審美眼を持つ白洲正子(1910-1998)は、著書『私の百人一首』で次のようなことを書いています。

「しづ心なく」から、「爛熟した王朝の文化に、ひたひたとしのびよる不安な影がさすように思う。」

「定家の気持ちを想像すると、音もなく散る花に彼らの運命が象徴されているように見える」として、

桜が散るときに感じるはかなさ、「この歌の美しさはそこにある」と。

調べてみますと、藤原定家は1161年の平安末期に生まれています。

鎌倉幕府成立1192年(近年は、守護・地頭を設置した1185年説が有力)には成人になっていますから、まさに貴族社会の没落を身をもって体験した人。

こんな背景を知ると、音の調子がいいだけと思っていた歌が、とても味わい深いものになります。

知らなかったことを知るのはとても面白いもの、勉強の面白さはそこにあります。

そんなことを生徒たちに伝えたいと思っています。

2025年04月21日

成績アップは、凡事徹底、継続する力から

香椎宮の池に来ていたカモは、北へ帰る途中の寄り道でしょか、。翌日はもういませんでした。
おたっしゃでー。

新学期も3週目に入り、みんな新しいテキストのやり方にも慣れてきたところです。

週末には週末課題を出していますが、ほぼやれているようですね。

昔の塾は、有無を言わさず「やって来んと居残り」は普通で、すごいところはケツバットなんてところもありましたが、
今の子供たちには、全く通用しません。

どうして宿題をやらないといけないか、
宿題をやるとどれだけ得するか、をはっきりと示してあげないとやらないようです。

多少、過保護のような感じもしますが、それを続けていけば、徐々に「自覚」も生まれてくるものでしょう。

子育ても、塾の指導も、ねばり根気が勝負です。

2025年04月23日

間違いを指摘し、改善させることが成績アップの道

もうですね。
コロナの時は、人が集まらないように、咲く前に切られていました。
「そんなこともありましたね。」言ってるみたいです。
自然ってありがたい。

先日、卒業生のお母さんがあいさつに来てくれました。

この生徒は、なかなか勉強への意欲が持てなかったため
小学校から通っていた大手塾から転塾してきた子です。

私たちの指導は、生徒の間違った書き方を指摘し、出来たらほめる、というやり方です。

当たり前のようですが、授業形式だと生徒がどんな書き方をしているか、先生からは見えません。(見ません)

アルバイトの学生には、一対一でも、教えることが精いっぱいで、間違いを改めさせる「指導力」は無理です。

学校でも、ほとんどの先生たちは、ちゃんと教えているはずですが、
生徒のノートに(つまり、脳に)、そのまま反映されている保証はなく、
むしろ、間違ったことを書いている場合が少なくないのです。

ですから私たちは、生徒がノートにどう書いているをしっかり見ます。

でなければ、成績を上げるのは難しいからです。

そんな勉強を続けることで、勉強から逃げていた彼も、自分から積極的に取り組むようになりました。

残念ながら、ここで公開はできませんが、

本人から、と渡された、カードには、高校の部活で活躍している写真に、感謝の言葉と
前向きに勉強できるようになりました。
とのうれしいメッセージが書かれていました。

生徒一人ひとりが成長する姿を、進行形で見守ことができるのは、
何物にも代えがたい塾の仕事の醍醐味です。

2025年04月25日