福岡県の入試問題 社会は図表など資料を読み解く力が問われます
前回、今年の入試問題について、
今日は、社会について書きます。
社会は一般的には暗記科目と思われていますが、
そう単純なものではありません。
地理・歴史・公民の分野で、それぞれのテーマについての関心と思考力が必要です。
社会の問題の特徴は、地図やグラフなどの資料が多く使われることです。
今年の問題にも、40以上の資料や図が使われており、
基本の知識の上に、資料を読み解く力と、それを説明記述する力が要求されます。
例えば、世界地理の問題では、
南アメリカを除く、世界の5大州の、面積、農民一人当たりの耕地面積、人口、人口増加率の表があり、その中から北アメリカ州とアフリカ州を選ぶ問題でした。
人口が多いのがアジア、面積が一番小さいのがオセアニア、人口増加率が高いのがアフリカ、低いのがヨーロッパという知識があって、表を正確に読めないと答えられません。
また、日本地理では、札幌の位置が図のどこかを聞いています。

秋田が北緯40度、45度の線が稚内のちょっと南、東経145度の線が釧路の付近とのことを知っていなければなりません。
残念ながら、今の子供たちのほとんどは、こんなことにあまり関心を示しませんので、しっかり勉強させるしかないと思います。
社会は、基本的知識が膨大な量なので、日ごろからの
取り組みが大切です。